「吉田松陰」という歴史上の
人物をご存知でしょうか?
高杉晋作の生涯に大きな影響を
与えたと言われています。
最近、僕は「志」について、
よく考えるんですが、
その「志」について考えさせられる、
吉田松陰の思想に強い影響を与えた
「言志四録」というものがあります。
「言志四録」とは、佐藤一斎が著した、
いわば“指導者のためのバイブル
西郷隆盛の愛読書としても有名で、
幕末の志士たちの間で
大ベストセラーとなりました。
そこに、このような一節があります。
「少くして学べば、則ち壮にして為すことあり
壮にして学べば、則ち老いて衰えず
老いて学べば、則ち死して朽ちず」
意味は・・・
若い時に学問に励めば、壮年になって、
その学びをもとに、意義のある仕事を
成し遂げることができる。
壮年になってからも学問に励めば、
老年になっても精気が衰えることはない。
さらに老年になってからも
学び続けることができれば、ますます、
学びと経験が円熟味を増し、
より見識が高くなり、
周りからの尊敬も得て、
たとえ死んでもその名は、
魂は、志は、朽ち果てることがない。
松陰が鎖国の国禁を犯してまでも、
海外に渡り、その優れた文化や科学技術を
自分の目で確かめようと思ったのは、
心から愛した日本という国の未来を
考えてのことでした。
この熱い思いと行動力の源泉となったのが、
佐藤一斎の説くところの
「死の瞬間まで成長し続けたい」
という思いだったのではないでしょうか。
佐藤一斎は、佐久間象山の師匠です。
その佐久間象山の弟子が吉田松陰。
松陰は、師である象山の励ましを受けて、
黒船に漕ぎ出していったのです。
そして、その松陰の志を、
高杉晋作が受け継いだ・・・・・・。
佐藤一斎⇒ 佐久間象山⇒ 吉田松陰⇒ 高杉晋作。
志は、何代にもわたってリレーされ、
いつか、それが花を開きます。
そして、それがまた新たな種子を生み、
さらにリレーされていく…
夢は本人一代のものですが、
“志”は何代にもわたってリレーされます。
僕たち日本人のDNAには、
“夢”を超えた“志”が組み込まれている、
そんな風に思います。
夢っていうのは、どちらかというと
1人で叶えるものって感じで野心っぽいです。
(夢も野心も最高ですけどね!)
一方、志は、夢+for youです。
つまり、人が感動して協力したくなるものです。
スポーツでも、ビジネスでも、音楽活動でも・・・
本当に、本当に、一生懸命やっている人はいます。
でも、悲しいかな、才能が発揮されず、
芽が出ないまま人生を終える人もいます。
そういう人の共通点は「志がない」です。
(最近、考えつくして、あらゆる人を分析して
導き出した、たかとの自論です)
数は才能を超えます!
でも、志がない人は数は才能を超えません。
そして、本当の感謝の意味も、
志がある人にしかわからないんですよね。
うまくいったのは誰かのおかげ。
うまくいかないのは自分のせい。
この言葉すらも志がある人にしか
理解できないんですよね。
僕は、プロ野球選手になる夢が
途絶えてから今も夢はありません。
でも、志はあります。
この志というタスキを大切に、
次の世代に受け継いでいきたい
と思っています。
あ、この本、いいですよ↓
END