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国家財政をどうやって立て直す?

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令和四年一般会計予算

令和4年度の国家予算は4年連続して
100兆円越えの107.6兆円です。

前年比+0,9%で10年連続で
過去最高となりました。

税収を引いて考えると毎年40兆円ほど
負債が膨れ上がっている状況です。

今回は、日本の財政状況の現状把握を
きちんとしていただければと思います。

国の支出はどうなっている?

先程も言いましたが、
令和4年度の国家予算は107.6兆円。

そのうち、医療・介護保険、公的年金などの
社会保障関係が36.2兆円と最大の支出です。

各自治体に配られる地方交付税交付金等は
15.8兆円、国債の返済が24.3兆円で、
そのうち国債自体の返済が15.6兆円
利払いが8.2兆円です。

他に教育費に相当する文教及び
科学侵攻費が5.4兆円
国を守るための防衛関係費が5.4兆円です。

「国家財政」というと少し難しく
聞こえるかもしれませんので
もう少し自分事として考えれらるよう
国家財政を家計に例えてみましょう。

個人の支出に例えると、
年間支出が1076万円。

社会保険料が362万円、
住民税が158万円、
ローンの返済が243万円、
生活費も教育費が54万円、
セキュリティ費用が54万円

みたいな感じです。

 

国の収入はどうなっている?

日本の税収は65.2兆円で予算の
107.6兆円には40兆円以上足りません。

年収652万円にもかかわらず、
1076万円使っている状況です。

不足分は国債を発行することで
賄っていますが、これは、
誰かからお金を借りている状態です。

年収652万円で1000万円の支出が
続けられる秘密は、国債発行という
打ち出の小槌の存在です。

国民からすれば消費者金融から
都度借りているのと同じです。

財政を改善する方法

日本の財政を改善するには税収を上げる
ということも考えられますが
手っ取り早い方法は「予算削減」です。

節約に相当する歳出の削減する場合、
大きな予算から手を付けるとすると、
社会保障費36.2兆円にメスを入れる
必要がありそうです。

単純に、年金制度を廃止、
医療介護保険制度を廃止、
生活保護などの福祉制度を全廃すれば、
直ちにプライマリーバランスは
黒字に近づきます。

一方で、社会保障費をゼロにすると、
私達が怪我や病気で医者にかかったときの
自己負担が10割になります。

高額療養費制度もありませんので、
お金がなければ治療ができない状態に陥ります。

しかし、社会保障費の給料からの
天引きがなくなりますから、
手取りが2割程度増えそうです。

他にも自治体に配られるお金である
地方交付税交付金も減らせば、
国家予算はさらにゆとりが出てきます。

個人の家計であれば、節約というのは
いつでも簡単に取り組めますから、
家計改善の手始めとしては最適です。

しかし国家財政の場合は、
予算を減らせば予算による恩恵を
受けていた人たちの反対に合うことは
目に見えています。

したがって、予算を減らすのは大変です。

あなたならどうする?

こういった基礎を理解するだけでも
若者は選挙に行こうと
思えるんじゃないでしょうか?

こういうことも知らないし、
選挙も行かないのに、
「消費税上げるな!」
「所得税を下げろ!」と言うのは
ナンセンスでしょう。

どの党の政治家もそれぞれ、
守りたい人がいるから戦っています。

でも、僕たちが払った税金だからこそ
寝ていたり、使命感がない国会議員は
腹が立ちますよね(笑)

これから日本の人口が減ることは
経済学者じゃなくてもわかっています。

若者世代の負担が増えることは
言うまでもありません。

国にも、企業にも依存せずに、
自分が身を置いている国と会社について
よく理解し、自立した生き方を
目指していきたいですね。

END


-経済

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