「苦しかったときの話をしようか」
という本をご存知でしょうか。
USJ復活の立役者、森岡毅氏が、
娘に伝えたいことを
本にまとめたものです。
この本は、あらゆる世代におススメで、
紹介したいところがたくさんありますが
今回は1部だけ、資本主義について
触れている部分を紹介し、
考察してみたいと思います。
資本主義とは”サラリーマンを働かせて、
資本家が儲ける”仕組みになっている
ということです。
多くの人がサラリーマンとして
生涯を終えることになるでしょう。
しかし、
サラリーマンからの視点だけではなく、
資本家の視点を持つことで、世界が、
ぐんと広がることもまた事実です。
たとえば、脱サラしようとして
副業にチャレンジしている人や
投資を実践している人は、
サラリーマンだけど、
サラリーマン思考ではないでしょう。
副業も投資もしていない人は
サラリーマン思考のサラリーマンですね。
サラリーマンでもいいと思いますが、
サラリーマン思考のままでいるのは、
良くないことだと思っています。
僕にとって、幸せの最低条件は、
自分で意志決定できることだからです。
働く場所、働く人、働く時間、業務内容、
給料など、他人に管理されて決められていては
本当の幸せに気付かぬまま、
人生を終えるような気がします。
「大企業で働く人へ伝えたい働き方」でも
似たことを書きましたが、お勤めでいることで
間違いない事実は以下の3つです。
「他人に決められている」
「いずれ収入が止まる」
「考える能力が衰えていく」
他人に決められている
僕が新卒で入った1部上場企業は
けっこう労働時間が長かったです。
(職種によりますが)
ただ、それは全然平気でした。
仕事がキツイとか労働時間が長いとか
それは全く辛くなかったんですが、
自分が好きなことに時間を使えないことが
とても辛かったです。
また、独立して良かったことは色々ありますが
一番は、人間関係を選べるということです。
人の悩みの大半は人間関係ですよね。
その大半の悩みを自分で無くせる
というのは、本当に幸福度が上がると
実感しています。
いずれ収入が止まる
お勤めである以上、いずれ、
この3つのどれかを必ず経験します。
①会社が倒産する
②リストラされる
③定年退職を迎える
このうち3つとも経験する人もいるだろうし、
2つ経験する人もいるでしょう。
そして、お勤めのままいれば、
③は誰もが経験するでしょう。
じゃあ、定年するときは何歳でしょうか?
今の30代より下の世代は、
70歳定年は確実、75歳に引きあがっている
可能性はめちゃくちゃ高いです。
その時から、起業できますか?
その時から、転職できますか?
繰り返しになりますが
お勤めであればいずれ収入は必ず止まります。
考える能力が衰えていく
僕が一番恐れているのは、
「考える能力が衰えていく」ことです。
毎日、同じようなことをしていると、
脳に刺激がなく、活性化されないから
どんどん老いていってしまいます。
実際、サラリーマンで「0→1」が
できる人をあまり見たことがありません。
定年まで、1つの会社で過ごすとなれば
その人の知識や人脈だって、とても、
偏ったものになっているでしょう。
その状態で、さっきの3つ
①会社が倒産する
②リストラされる
③定年退職を迎える
が起きたときに、
会社にぶら下がっているままだと
一気に、孤独さも無力さも味わいます。
僕は誰からも必要とされず、
感謝される喜びを失うことが
怖いんですよね。本当に怖い。
だから、
お金をたくさん持っている人よりも
お金を稼ぐ力を持っている人の方が
僕にとっては魅力的に見えるんですよね。
言われたことをやっていても
お金は貰えますが、
人の役に立たないとお金は稼げないので、
「自分の力で人の役に立とうとしているんだ」
と思えるからです。
そういう意味で、
おんぶに抱っこでお金を貰っている人よりも
自分の頭で考えて稼いでいる人に惹かれます。
そういうマインドの人は、
考える力が衰えていないですが、
今はそこそこの給料をもらっている人でも
組織にぶら下がっていては、必ず、
考える能力は衰え、いずれ、
誰からも必要とされなくなるんじゃないか、
と考えています。
最後に・・・
もう2度と会社員に戻る気はありませんが、
会社員は本当に恵まれているなと思います。
ボーっとしていても仕事をもらえて
お金をもらいながらビジネスを学べて、
無料で相談できる人が周りにいて、
お金を払わずに研修が受けれられて
オフィスや消耗品も使い放題で、
交通費も支給してもらえて、
傷病休暇や有休もあって、
健康保険や年金を半額負担してくれて、
会社の看板で実績が作れて、
クレームを起こしても会社がケツ拭いてくれて
自分が作る売上が給料未満でも、
自分が作る売上以上の給料が貰える、、、
これがサラリーマンですからね。
この有難みを理解した上で、
とことん会社を利用させてもらうぜ!
って人は、ナイスだと思います。
でも、この有難みにも気付かず、
会社の愚痴や文句を言っている人がいたら
非常に、残念だなと思います。
冒頭でも書きましたが、
サラリーマンでもいいんです。
でも、何も考えず、
資本家の考えを勉強しないままだと
一生サラリーマンで終えるよ、ってことが、
「苦しかったときの話をしようか」で
書かれていることであり、
僕も共感する部分です。
仕事の時間、睡眠時間を覗いても、
1日8時間もあるわけですから、
少しでも雇う側の考え方やモノの見方を
勉強したいですね。
END