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年金改革法成立!何歳から受給がお得?

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今回は新型コロナウイルス関連のニュースが
多い中、その裏で5月29日の参議院本会議で
成立した「年金制度改革関連法」についてです。

施行は再来年の2022年4月からですが
頭に入れておきましょう。

年金制度はどう変わる?

まず、年金制度の何がどう変わるのか
というと主に以下3つです。

厚生年金の適用範囲が拡大

パートなどで働く短時間労働者は
サラリーマンなどが加入する
厚生年金に加入していない人が多く、
将来、受け取る年金が十分でないと
老後の生活を懸念。

このため、短時間労働者が厚生年金に
加入しやすくするため、現在、
従業員「501人以上」の企業に
勤めていることが条件となっている
企業規模の要件を段階的に緩和します。

2022年10月に「101人以上」に、
2024年10月に「51人以上」まで、
2段階で引き下げます。

保険料の半分は企業が負担するため、
負担が増える中小企業に配慮し、
段階的な引き下げとなりました。

「101人以上」にした場合、新たに45万人が。
「51人以上」にした場合、65万人が適用対象
となると見込まれています。

在職老齢年金の見直し

「在職老齢年金」は働いて一定の
収入がある高齢者の年金を減らす
仕組みですが、高齢者の就労意欲を
そいでいるという指摘も出ています。

このため、60歳から64歳の人については、
年金が減らされる収入の基準額を
今の月額28万円から47万円に引き上げます。

受給開始年齢 選択肢を75歳まで拡大

受給開始年齢の選択肢の幅を75歳まで拡大し、
60歳から75歳の間で選べるようになります。

 

――参考関連記事――

年金改革法成立、高齢者就労後押し 受給開始の上限「75歳」

年金受給増、広がる選択肢 改革法成立、長寿化リスクに対応

年金制度改革関連法が成立

 

生涯もらえる年金総額は変わらない」はウソ!?

2022年4月以降は60~75歳に広げられます。

75歳から受け取ると基準である65歳開始と
比べ毎月の年金額が84%増える。
とのことなんですが・・・

これについて経済アナリストの森永卓郎氏は
「年金改革法案」の“からくり”を解説しています。

例えば、年金を15万円受給できる方でしたら
75歳からだと27万6000円になるんです。

政府は、75歳から受給を始めても
生涯もらえる年金総額は変わらない、
としていまして、確かにそうなんですが、

実は、年金にも所得税や
社会保険料がかかるわけです。

手取りベースで考えると75歳からの
受給を選んだ場合、生涯の年金受給額が
350万円も減る、ということがわかりました。

累進課税といって、所得が上がれば、
税率が上がっていくので、
75歳からの受給を選ぶと、
税金やら社会保険料でガッポリ
取られて逆に年金が減ってしまいます

「これ、元をとるには90歳まで
生き続けないといけません。

こんな大事なニュースですが、
ほとんど報道されなかった。

この年金改革法案はとっても
大事なニュースです。
メディアはきちっと報道してほしいですね」

ネットのニュースや与えられた情報を
鵜呑みにしないようにしたいですね!

てか、平均寿命が伸びているとは言え、
75歳まで生きている保証もないし、
普通に年金払いたくないっていう
若者は多いでしょうね・・・

 

コロナショックで雇用が爆速で悪化

また、新型コロナウイルスの感染拡大で、
日本の雇用情勢が急速に悪化しています。

4月の休業者数は過去最多の597万人。
非正規雇用も前年同月比97万人減少。

4月は約6800万人いる労働力人口のうち
9%が休業している計算です。

有効求人倍率は約4年ぶりの
低水準となる1.32倍
失業率は2.6%

国が発表する失業者数は長期の求職者や
日雇いで凌いでいる人は含まれないから
実際はもっと多いと思いますし、
退職が多すぎて離職票発行が追い付いてなく
公式な数字に反映されてないだけで、
失業率も本当はもっと高いと思います。

――参考関連記事――

休業者、最多の600万人 統計にみる4月の経済異変

非正規労働97万人減、過去最大

4月就業者 前年比で80万人減

 

老後の生活に84.4%が「不安感あり」

生命保険文化センターが行った
調査によると、自分の老後生活に
「不安感あり」とした人の割合は
84.4%と8割超の人が老後生活に対して
不安を抱えている結果になっています。

この「不安感あり」を性別でみると、
男性81.9%女性86.4%

老後生活に対する不安の具体的な内容をみると、

「公的年金だけでは不十分」(82.8%)
「日常生活に支障が出る」(57.4%)
「退職金や企業年金だけでは不十分」(38.8%)
「自助努力による準備が不足する」(38.5%)

生命保険文化センター「生活保障に関する調査」/令和元年度

メットライフ生命が調査した結果も
参考になると思いますので、こちらをどうぞ!

 

これから大事な2つのこと

ずっと健康で、ずっと働けたら、老後の
不安第一のお金のことから解消されますね。

身体が健康じゃなかったら
遊びにも行けないし
仕事もできないし
勉強もできないし
医療費ハンパないです。

日本では毎年100万人以上の人が
亡くなっていますが
その8割くらいが病気です。

結果があるってことは原因がありますから
ちゃんと対策した方がいいですよね。

「長く働ける健康知識」
「国や企業に依存しない働き方」

この2点が重要な気がします。

楽しんで仕事をしている人と
嫌々仕事をしている人とでは
精神的にも大きな影響がありそうです。

健康でいられるために
今すぐできることは何か?
必要なことは何か?

国や企業に依存しない
働き方を実現するために
今すぐできることは何か?
必要なことは何か?

学校や会社では教えてくれない
「人生の宿題」と早いうちから
向き合っていきたいですね!

END



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