世界の自動車メーカーが半導体不足直面の中、
2021年7~9月期決算(国際会計基準)で
純利益がこの時期としては過去最高になった
トヨタ自動車。
ただ出そろった主要自動車メーカーの決算を
分析すると、車1台の純利益は米電気自動車
大手のテスラに3倍近い差をつけられました。
時価総額もトヨタの34兆円に対し、
テスラは3.4倍の118兆円です。
(15日時点)
トヨタの販売1台あたり利益は25万円。
対してテスラは73万円です。
▼トヨタ、車1台の利益でついたテスラとの3倍の差: 日本経済新聞
これは、自動車の価格や販売店を持たない
など、理由はいくつかありますが、
トヨタは車を売っているけど、
テスラは「ライフスタイル」を売っている
というのが大きな理由でないかと思います。
どういうことかというと、
テスラは「自動運転はもう余裕」として
あなたが寝ている間や使わない時間に
車を走らせてウーバータクシーのように
人を乗せ、車に仕事をしてもらうのは
いかがですか?
という提案をしているわけです。
そのワクワクする未来に投資家が評価し、
株価も跳ね上がっているわけですね。
僕は独立してから「自分を安売りしない」
ってことを決めて、仕事をしています。
でも、周りの独立した人を見ていると
実績がないから、自信がないから、
「無料でやります」って言う人が多いです。
たしかに、人は実績で判断してくる人が
多いけど、未来をイメージさせて、
期待値を高めることができれば
ちゃんと世間は評価してくれるんだなと、
改めて、この記事を見て思いました。
だって、
販売台数はテスラの方が10分の1ですよ。
テスラの7~9月の純利益は約1800億円で、
トヨタ(6266億円)の3分の1にも及びません。
それでも時価総額の差が大きいのは
予想PER(株価収益率)が
トヨタの11倍台に対して、
テスラは170倍強とケタ違いだからです。
実績がなくても、価値や評価を高めることは
できるという1つの例だと思います。
ちなみに、テスラの社長、
イーロン・マスクの個人資産は
トヨタ社全部の資産を超えた
というのも話題になりました。
世界で一番の車の会社全体の資産を
個人が超えたわけです。
そんなあり得ないようなことが
実際に起こっています。
そして、もう1つ。
この記事で想ったのは
トヨタの販売1台あたり利益は25万円。
対して、テスラは73万円。
これ、個人に置き換えると、
「総支給額」よりも
「可処分所得」に目を向けようぜ
ってことだと思いました。
サラリーマンの年収1000万円は
色々引かれて、結局650万円くらいです。
税金対策できる年収650万円の人と
天引きされる年収1000万円の人は
大して変わらないってことですね。
-記事から感じた注目ポイントまとめ-
・実績は期待値でカバーできる
・自分以外が収益を生み出す
コンテンツや仕組みを持つ
・売上よりも利益
(もっと言うと利益率)
・総支給額よりも可処分所得
・あなたの強みや売り物はなにか?
END