「不易流行」という言葉があります。
松尾芭蕉を中心とした風俳諧の
理念として知られていますが、
これは、いつまでも変わらない本質を
守りながら、時代ごとに新たなものも
取り入れていくという考えです。
器の大きい人はこの言葉が当てはまります。
生き方の芯として確たるものを持ちながら、
時代に合わせて柔軟なものの見方ができる、
そういう人です。
時代に合わせるといっても、いわゆる、
一時的な“ブーム”や“はやり”に
左右されることはありません。
私利私欲から離れているということも
共通項だと思います。
自分の利を求め、己の欲を満たすことが、
すべての行動原理になっている人がいます。
残念ながら、現代人にはそういうタイプが
多いですが、その対極にいるのが
「器の大きい人」です。
そんな人には黙っていても人が集まりますし、
何か行動を起こすといったときには
人がついてきます。
「この人が何をしてくれるか」ではなく
「自分がこの人に何ができるか」を考えれば
相手にとって、あなたは必然的に、
魅力的な人になります。
下心なく、心からそれをやっている人は
一度会っただけで朴訥なお人柄に惹かれ、
年来の知己のようになります。
※朴訥(ぼくとつ)・・・飾り気がないこと
※年来の知己・・・だいぶ以前からの知り合いのこと
朴訥とした話し方に誠実さを汲みとり、
魅力を感じる人は必ずいます。
控えめな姿勢に奥ゆかしさ、
慎ましさを見て、
好感を持つ人は必ずいます。
自分らしくしていたら、その自分に、
ふさわしい縁が結ばれると思うんです。
そして、器が大きい人は
深みのある人でもあります。
深みのある人は、深い話ができます。
心に響く余韻のある話。
《10年かけて勉強したり、読んだ書より、
あなたと一晩語りつくしたほうがずっといい》
と言われるような人でありたいですね。
この人とまた逢いたい、
一晩語りつくしたい、そう思わせる、
深みのある友や先輩、師が近くにいる人は
幸せだと思います。
その一夕が、珠玉の時間となります。
素敵な人に出会えるように、
ぼくも「素敵な人」でありたいです。
よーし!
今日も寝るまで努力するぜ!
よっしゃー(^O^)/