「マシュマロテスト」をご存じでしょうか?
これは70年代にスタンフォード大学の
ウォルター・ミシェルという心理学者が
行なった、有名な実験です。
どんなものかといえば、
数人の4歳児の前にマシュマロを
1個置き、こう言います。
今すぐ、ここにある1個のマシュマロを食べてもいいけど、15分待てば、倍の2個のマシュマロを食べさせてあげるよ
この時、3分の2の子どもたちは
15分の我慢ができずに、目の前の、
マシュマロを食べてしまいます。
残りの子どもたちは辛抱強く待ち、
マシュマロ2個を手に入れます。
そして十数年後、その子たちの、
追跡調査をしたら結果に驚きです。
辛抱強く待った子どもたちは
高校で上位の成績をおさめており、
自信にあふれ、毎日の満足度や、
問題解決能力なども高かったそうです。
この実験はある重要なことを示しています。
目先の欲望に流されてしまい
我慢できない子より、
「こうするぞ」という目標を決めたら、
辛抱強く目標達成に向けて自律した行動を
とれる子のほうが、将来の成功度が
高いことをあらわしています。
子供たちがマシュマロ2個を得るために
15分我慢しなければならなかったように
世の中で活躍されている人たちも
人生において長い辛抱の時期を
通過してきていると思うんです。
実際、世界の大富豪トップ10人のうち
8人は自己破産したり会社が倒産したり、
首を吊ろうかという状況まで
追いこまれた経験があるといいます。
しかし、彼らは「もういいや」
と人生をあきらめず、
逆境に耐えて運命を逆転しました。
スポーツでも、ビジネスでも、音楽でも、
勉強でも、何でもそうですが・・・
ちょっとやったくらいで
結果が出るなら誰もが成功しています。
でも、多くの人が諦めそうなところで
諦めない人が最後には笑うわけですよね。
やめるのは簡単だし、ラクですよ。
結局、自制心があって、
目の前の誘惑に負けない人って
「ビジョン(志)がある人」と
「価値がわかっている人」だと思います。
どうしても叶えたい夢や、
どうしても恩返ししたい人など、
こういった人はすべての優先順位が
明確でブレません。迷いません。
そして、価値。
たとえば、3歳児の目の前に、
「お菓子」「おもちゃ」「1万円」を
出すと、どれを選ぶでしょうか?
「お菓子」か「おもちゃ」ですよね。
1万円の価値がわからないから。
そして、お腹が減っていたら「お菓子」
遊びたかったら「おもちゃ」
なんじゃないですか?
つまり、価値がわからない人は
気分で選ぶんですよね。
人生の目的って誰もが「幸せになること」
一択なはずなのに自分にとって幸せとは何か?
を語れない人があまりに多いのが不思議です。
どんな時が幸せなのか、そういうことを、
ちゃんと自分の言葉で語れる人が
自分の人生を生きている人だと思います。
普段から、マシュマロに負けていませんか?
END