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箱根駅伝優勝に導いた駒澤大学の大八木監督のスゴさ

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「白バイを抜け」駒澤・大八木にあって青学・原にないもの…選手の人生を背負う大学駅伝監督という稼業の採点簿(プレジデントオンライン)|dメニュー ...

第99回箱根駅伝で2年ぶり8度目となる
総合優勝、そして学生駅伝三冠という
快挙を達成した駒澤大学陸上競技部。

実に29年にわたり、同部の陣頭指揮を
執ってきたのが大八木弘明監督です。

伴走車の中から選手に対して「男だろ!」の
檄を飛ばす様子は正月の風物詩となりましたが、
2021年までは13年も胴上げから遠のき、
苦闘の日々を送られていました。

低迷した部をいかに常勝軍団に
育て上げたのか?

大八木監督が雑誌のインタビューに
答えている記事を読むと、更に、
箱根駅伝の感動が深くなるので
シェアいたします。

 

これまでの指導者人生の中で
最大の試練は何でしたか?

40代半ばで4連覇を達成し、40代最後の年を優勝で締め括ることができたので、50歳を過ぎた頃から「もう俺はここまでやってきたんだから、この程度の指導をしていれば大丈夫だろ」という感じで、知らず知らずのうちに安定志向に入ってしまったような気がします。

いま振り返ると、やはり私自身の心のどこかに驕りというか甘えがあったのだと思います。

優勝できなかった13年のうち6~7年くらいは、朝練でも何でもマネージャーに行かせて、自分は現場に行かなかったり、グラウンドにいて遠くから眺めているだけだったり。結局、練習姿勢や食事の量、体質、性格、強み、弱みなどすべてにおいて選手のことをきめ細かく見ていなかったんです。

優勝していた頃は、例えば選手が朝練で走り込む際にずっと自転車で並走して指導していました。そうすると、選手の心と体の状態が手に取るように分かりますし、逆に指導者の本気さが選手たちにも伝わっていくのだと思います。

 

そこから、いかにして、
立ち直っていかれたのでしょうか?

2回目のシード落ちをした時に、このままでは本当にダメだなと。自分の指導に対する情けなさ、歯がゆさをつくづく感じました。本気になって情熱を注いでやっていなかった自分自身のあり方を反省しまして、60歳を機にもう一回原点に返って自分を変えようと決心したんです。

自分の中でこのままでは済ませられない、選手たちに申し訳ないという思いがありました。箱根を優勝したいがために駒澤に来てくれているんだから、彼らの夢を叶えてあげたい、喜ばせてあげたい。そのために俺は指導しているんだと。そう言い聞かせながら、覚悟を決めて再スタートを切りました。

だからやっぱり安定志向はダメですね。常に挑戦して変化していかないといけない。つくづくそう感じます。

 

 

これまでたくさんの学生を育ててこられたでしょうが、伸びていく選手と途中で止まってしまう選手の差はどこにあると感じていますか?

陸上に限らず何でもそうですけど、練習の中で逃げるか、逃げないかでしょうね。要するに目標に対してのやる気がどれだけ高いか。きょうは疲れているからやらないとか、俺には無理だとか言って逃げる選手は上がってこないです。

例えば、今年(当時:2021年)の東京五輪に出場する中村匠吾、彼は私の教え子でぜひメダルを取ってほしいと思っていますが、彼をはじめ日本代表になる選手を見ていて思うのは、自分の強みや特技を把握し、それをどうやって鍛えていけばよいのかを自ら考えて実行できるかどうか。指導者のアドバイスを素直に聞き入れて咀嚼し、なおかつただ言われたからやるという意識ではなく、指導者が言った以上のことを汲み取り、自ら進んでやる意識になるかどうか。一流と二流を分けるのは、ここだと思います。

聞く耳を持たない、自分で考えられない、一から十まで全部教えてもらわないとダメというのでは一流にはなれません。

 

強いチームを創るために
必要なことは何でしょうか?

強いチームの条件は一つの目標にチーム全員が向かって、計画がきちっと立っていることだと思います。

戦前から箱根に出場している伝統校や連覇を成し遂げている強豪校には、「チームのために」という目に見えない力が受け継がれているように感じます。どんな選手も自分のために走る、仲間やチームのために走る、という二つの思いを持っていますが、本当に苦しくなった最後の瞬間にどちらの思いが勝るかによって、結果は変わってくるんですね。

 

ーーーーーーー

 

駒澤大学の往路、復路の完全優勝で
たくさんの感動と気づきをもらった箱根駅伝

一番、言われているのが昭和の指導で

駒澤大学黄金時代をつくり、その後、

青山学院大学にその座を奪われ、
原監督とも比較し続けられたけど

チームのトップである監督自らが
変わる選択をしたこと。

誰かのせいにせず、自らの責任を生きること。

64歳になっても自らを変え、
今に生きると決意し実践した大八木監督の
情熱、本気さは本当にかっこいいですね。

駅伝に限らず、そもそも人生や仕事を
楽しめてない人、結果を出せない人
って、その上手くいかない原因を
誰かのせいにしたり、言い訳したり、
過去の栄光にすがって
今を本気で生きていないんですよね。

本当は、それが自分の叶えたい夢、
欲しいものを邪魔をしてることに
本人が氣付いていないことが多いです。

どんな人だって弱いところは必ずあります。

でも、その弱い心を上手に扱える人と
扱えない人はいます。

嫌なことがあると、すぐに拗ねたり、
思い通りにならないと、
すぐに他責にする人はいます。

それでも逃げない
変わる努力を続ける

こういう姿勢が美しくて、そういう姿に、
人は心打たれるんだと思います。

 

本気で生きた人の言葉を読んで
いつも思うのは、
・必ず失敗している
・必ず失敗から学んでいる

そして、人の心や痛みを受け止めて、
人として成長されているってこと。

 

僕ももっと失敗して、
もっと学んで、もっと成長して、
もっと他人の心に変化と感動を
与えられる男でありたいなと思います。

END

-人間力

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