「料理のレシピを暗記している」が
知識だとするなら、
「材料や味付けを変えても美味しく作れる」
というのが知恵だと思うんです。
前者の”知識を多く持つ人”は
周囲を見回せばすぐに見つかるけど、
後者の”知恵にできる人”は
なかなかいなくて貴重です。
「知る」と「できる」の違い。
「道具」と「技」の違い。
「模倣」と「創造」の違い。
行動が伴わないと知恵は生まれません。
人は頭で理解するけど、感情で動きます。
そう考えたら、説得力っていうのは、
人の心にストレートに訴えかける術のこと。
そして、それには知識だけではいけません。
ただ、知っていることを話されても
心に響かないんですよ。
人に勇気を与えるのはその人が体験した
「知恵」なんですよね。
いいことを言っているのに
今ひとつ伝わってこない人、いますよね?
それはなぜかというと、その人の話には
「奥行き感」がないんですよ。
「奥行き感」がある話をできる人は
情報だけではなくて、自分の言葉で話す
物語が情緒を生み出しています。
つまり、知識じゃなくて知恵を話す人。
大量行動してきて、努力してきて、
たくさん経験してきた人の言葉には
ハーモニーがあるから感動するわけです。
だれかのお話や言葉にすごく
感動したことがありますよね?
それはその人の話に感動したんじゃなくて
自分の経験においても
同じ感情になったことがあって
その感情を思い出して感動しているんです。
だから、感動する話がしたかったら
「だよね」「わかる」と共鳴する
ポイントを話に入れることです。
そのためには、当然、
その人以上の人生経験が必要ですけどね。
END