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なぜ、本を読むべきか

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なぜ本を読むべきか

「長期休みに入ったら読書しよう」
と言って、この時期になったら
読書をしようとする人がいますが・・・

結論、時間ができたらやろうっていう人は
時間があってもできないと思います。

読書に限らずですが・・・

それがどれだけ自分にとって重要か、
という認識が浅いから後回しになるんですよね。

本を読むのは知識や情報を得るため、
言葉を学ぶため、教養主義への憧れ、
面白いから、役に立つから、魂が求めるから・・・

色々あると思いますが、こうした理由は、
読書の習慣のない人にはまったく響きません。

なぜなら、本にはテレビやSNSという
強烈な代替品があるからです。

人は文字を読んでいるとき、自分の経験などに
照らして、無意識に文字を具体的なイメージと
結びつけています。

たとえば「本」という字を見たときに、
「本のイメージ」を思い浮かべているはずです。

それは本屋や図書館にある本かもしれないし、
コンビニに並ぶ本かもしれません。

本を読むということは、そこに書かれている
多くの文字情報を、脳内でこうした具体的な
イメージ情報に変換するという膨大な作業です。

イメージ情報というのは普通、静止画や動画です。
写真や動画から読み取れることって膨大ですよね。

著者がギュッと「圧縮」して生み出した
文字情報の集まりーそれが本です。

そして本を読むということは、
そうして圧縮された文字情報を、
みずみずしいイメージとして
「解凍」するということです

これは言ってみれば、
カラカラに乾燥された干し椎茸を水に浸して
もとの状態に「戻す」ようなことです。

「戻す」とはいっても、干し椎茸の場合は
水に長時間浸したり、砂糖を加えたぬるま湯に
短めに浸したりと、料理人によって
異なる多くのノウハウがあります。

同様に、圧縮されている情報を解決する(戻す)
ということは決して簡単なことではなく、
それにはやっぱりトレーニングが必要です。

情報化社会においては一冊にテレビ数年分の
内容を圧縮させられる本というメディアを
ものの数時間で読解できる人が優秀になるのは
当たり前のことです。

さらに読解力は、その場で五感を総動員して
取得した生の情報を、数行の文章として
圧縮する能力である「表現力」とコインの
表裏の関係にあります。

実はこの表現力こそが、重要なことを
より多く記憶し、効率的なコミュニケーションを
するために必要な能力です。

たとえば2時間の会議の内容を議事録に
まとめる場合、上手な人が書くと、
2時間の話が見事に数行におさまり、
それで必要な情報が十分に伝わります。

その数行に含まれない情報にも、
重要なこともあるでしょう。

でも、関係者全員が2時間の会議に
出席していては他の仕事が進みません。

だから、議事録もお願いできる人と
お願いできない人がいるんですよね。

議事録には、余計な情報は省かれ、
要点だけ抽出されていることが求められます。
1~10まで板書したようなものは要りません。

ぼくはこれまでにもブログで何回か書いてますが
現代、一番必要なスキルは文章力だと思います。

コミュ力が高いな~と思う人もあまりいないけど
文章力が高い人はもっと居ません。

だから、文章力が高い人を見ると
強烈に嫉妬(尊敬)します。

でも、ビジネスマンがメールやチャットで
やり取りすることが多くなったので
文章力を身に付ける必要があると思うんです。

もっと言うと、だれかとLINEしたりで
文字を書かない人なんてほぼいませんよね?

ぼくは新卒で人材の一部上場企業に就職しました。

そして、マネージャーにすぐ言いました。

「見せれる範囲でいいからクライアントと
やり取りするときにBCCにぼくを入れてほしい」と。

行が詰め詰めになっている文章や
返信しにくい文章、
何を聞かれているかわからない文章
情報不足で判断できない文章
一問一答すぎてめんどくい文章

それは情報社会において、
相手の時間を奪っているんですよね。

そういう人は圧倒的に「思いやり」と
「客観的思考」が欠けています。

逆に、読みやすくて、わかりやすくて
短い文章は情報社会において、
最高のおもてなしです。

 

文章では、強弱や抑揚はもちろん、
「ありがとう」にどれだけ気持ちを込めても
伝わりません。だから表現するために
文章力を磨かないとダメなんです。

表現力というのは読解力があってはじめて
養われるものであることは上手な絵を
描く人がたくさんの絵を観ることから
生まれるのと同じです。

良質な文章に多く触れることが、
表現力の育成につながります。

テレビが提供する情報の特徴は、
イメージ情報であり、提供される情報には
ほとんど圧縮がかけられていないことです。

だからこそ、テレビは読解力が鍛えられていない
小さな子供でも楽しめるんです。

 

本はできてテレビにはできない重要なこと

それは、文字情報に圧縮された情報を解凍し、
また経験したことを文字情報として
圧縮するための優れたトレーニングを
提供してくれることに他なりません。

 

とにかく、体力も知識もない人ほど
食欲とか性欲のような安易な快楽を
求める傾向があります。

そして、体力も知識も必要ない快楽ほど
人をダメにするものが多いです。

もうすでに無駄にSNSしか見ていない
スマホ依存症のような過ごし方をしている
人がほとんどだと思います。

体力や知識があれば、それなりに、
快楽を求める対象が広がり、
世のため、人のためを考えられますが
体力や知識もない人ほど、
自分が満たされることばかり考えています。

SNSもテレビはバカでも理解できます。
読解力が必要ないですからね。

でも、文字情報からイメージに変換したり
相手の言いたいことを正しく理解するには
頭を使わないとできないんですよね。

文章力を上げないと格上の人には
相手にしてもらえませんよ。

スキマ時間ができれば、すぐに、
インスタ、TikTok、YouTubeなんか
見ているようでは考えない時間を過ごし
どんどんスマホ依存症になるだけです。

動画を見るのはラクですよ。
理解するのも簡単ですよ。

でも、だれかが言語化してくれたものを
聞いて学んだと勘違いしているうちは
もう「養殖」なんですよ。

自分で問いを立てて、自分で考えていく。

そして、格上の人の思考とどれだけ差があるか
答え合わせして、差を埋める努力をする。

その繰り返しでしか思考は育ちません。

「自分軸」って、結局は自分で
考えないと完成しませんよ。

どこかの誰かの言葉を自分の言葉っぽく
喋っても聞き手にはバレますよ。

自分の言葉で語れる人が
自分の人生を生きている人だと思います。

 

 

自分のアタマで考えよう」っていう
本もめっちゃいいです。

 

END

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