経済産業省の電子商取引に関する調査2022を
見ると、日本国内の物販ECは、
2013年の売上が約6兆円。
2021年には13,3兆円と、
2,2倍に伸びています。
それでも、物販市場全体の8,78%です。
1割に達していません。
ECと言えばアマゾンだと思いますが、
アマゾンの2021年のEC売上は約31兆円。
アメリカだけで見ると、
EC全体の39%を占めています。
えぐい数字です。
でも、7月25日のプレジデントオンラインに
おもしろい記事が載っていました。
「アマゾンはPB事業から完全に撤退する
可能性について検討をしている」
アマゾンがEC戦略を変えるかもしれない、
ということですね・・・
アマゾンは2020年時点で
45の自社オリジナルブランド、
24万3000点の商品を販売しているそうです。
その取り扱いをやめるとしたら、大変です。
当然、売上が落ちます。
それでも、止めることを検討しています。
それは、なぜか?
僕は3つあると思っています。
要は、売上は減るけど、その分、
莫大な経費も減るからやめようかな?
ってことだと思います。
どういうことか?
まず、当たり前ですが、
PB商品だけでなく、他の取扱商品を
置いておく倉庫を用意しなければなりません。
しかも、広大なスペースの倉庫です。
在庫を抱えるということはリスクです。
当然ですが、売れ残って、
処分するものもあるでしょう。
その時点で売上も利益も残りません。
そして、その大きな倉庫を管理する人や
商品を出荷する人が必要になります。
つまり、「在庫」「人件費」「倉庫」
これら3つが原因だと思います。
だから「クラウド事業」で業績を伸ばす
戦略に本腰を入れるんだと思います。
売上が100でも、経費も100なら、
それは事業として無意味ですし、
もし、経費が売上よりも上回るようなら
もはや赤字なので、撤退して当たり前です。
AIやロボットを使って効率化や省力化を
図ってはいますが、人を0にはできませんし
商品が減るわけではありませんからね。
ECにはどこかに経営の「無理」が
きているかもしれないと感じました。
これは、個人でも言えることですね。
基本的に、仕入れや在庫があるような
ビジネスモデルはリスクです。
売れ残ることも十分あるわけで
食材であれば、廃棄になるし、
モノであれば、仕入れした支出の分だけ
赤字になってしまいます。
事業でもそうですが、生きていく上で、
プラスを追加するのは大事だけど
マイナスを省いていくことは
もっと大事です!
固定経費やリスクが少ない働き方に
シフトしていきたいですね。
END