元高校球児の僕からすると、
今年も甲子園(全国高校野球大会)が
終わって、夏の終わりを感じています。
今年は104回目の夏の甲子園で初めて
東北地方の高校が優勝しました。
優勝した仙台育英高校の
監督・須江航さんのインタビューが
とても感動しました。
以下、全文です。
宮城の皆さん、東北の皆さん、
おめでとうございます!
(コロナの影響で)入学どころか
恐らく中学校の卒業式もちゃんとできなくて。
高校生活っていうのは、なんて言うか…
僕たち大人が過ごしてきたものとは
全く違うんです。青春ってすごく密なので。
でもそういうことは全部
『ダメだダメだ』と言われて。
活動しててもどこかで
ストップがかかって。
どこかで止まってしまうような
苦しい中で、でも本当に、
諦めないでやってくれたこと。
でもそれをさせてくれたのは、
僕たちだけじゃなくて、
やはり全国の高校生のみんなが
本当によくやってくれて。
たとえば、
今日の下関国際さんもそうですけど
大阪桐蔭さんや目標となるチームが
あったからどんな時でも、
暗い中でも走っていけたので
本当に全ての高校生の努力の賜物が、
ただただ最後僕たちがここに立った
というだけなので、ぜひ全国の高校生に
拍手してもらえたらなと思います。
まず、
「宮城の皆さん、東北の皆さん、
おめでとうございます!」
と、地元である宮城県のみならず
東北地方全ての皆さんを称えたところが
かっこよすぎます。
涙を流しながら語る須江監督の
インタビューを見て僕は本当に
心打たれました。
泣くほど、嬉しいってことは、
泣くほど、悔しい経験をたくさん
してきたってことです。
実際、須江監督には、
以下のような経緯があるそうです。
数年前、監督就任後すぐに甲子園に
出場し、そこで大敗。
敗れた高校の監督インタビューで彼は
「1,000日以内に日本一になります!」
と宣言し甲子園を後にしました。
現場では「何を言ってるんだ・・・」
と、嘲り笑う空気が流れていたそうです。
そこから彼は教えを乞うために
ある高校へと出向きます。
大阪桐蔭高校・西谷監督を訪れ、
「強いチームの作り方を教えてください」
と頭を下げたそうです。
西谷監督も若い頃に悩み、
石川県星稜高校の山下監督(当時)を訪れ
頭を下げて教えを乞うた事もあり
須江監督に丁寧に教え応対したそうです。
すごいですね・・・
本気の人は
「やらせてください!」
「教えてください!」
って、いつも自分からなんですよね。
「甲子園で優勝!」という輝かしい
結果だけを見るんじゃなくて、
歯を食いしばってきた過去があること、
そして、
自分の手柄にしないどころか
全国の高校生を讃えてあげてください
という謙虚なところに感動を覚えました。
今年も、感動をありがとう、高校球児。
END