なぜ自宅で作ったサラダは、
しばらくすると「茶色く変色したり」
「しなびたりする」のに、市販のサラダは
一定の時間がたってもしなびたり
変色したりせずに、美しさを保っているのか、
不思議に思ったことはありませんか?
『食品の裏側』の著者である阿部司先生は
平気で「サラダ」を買う人が知らない超残念な真実
として、4つの理由を挙げています。
以下、要点をまとめて、
ポイントだけ抜粋しました。
【残念な真実①】
「殺菌剤(次亜塩素酸ナトリウム)」の
洗浄過程で、「ビタミンC」が壊れ、流出する
市販のサラダ用の野菜は、カットされて、
まず「次亜塩素酸ナトリウム」の溶液で
洗われます。
「次亜塩素酸ナトリウム」は水道水にも
添加される「殺菌剤」で、国の定めた
基準値以下の低濃度であれば、
体内に入っても別に問題はありません。
しかし問題は、洗浄の過程で、
「次亜塩素酸ナトリウム」が塩素と反応して
「ビタミンC」が破壊され、
流出しがちだということです。
「ビタミンC」は水溶性ですから、
家庭においても、野菜をカットして
水道水で洗えば一定量は流出してしまいます。
しかし「次亜塩素酸ナトリウム」を使って
何度も洗浄されている市販のサラダは、
より多くの「ビタミンC」が失われて
しまっている可能性が十分あるのです。
【残念な真実②】
「見えない添加物」が使われている
サラダにどんな添加物が使われるのか?
というと、主に次の4種類になります。
【1】「野菜の洗浄剤」
(主に「シュガーエステル」)
「界面活性剤(乳化剤)」の一種で、
汚れを落とすために使われるものです。
【2】「野菜の殺菌剤」
(主に「次亜塩素酸ナトリウム」)
これは先ほど述べたものです。
【3】「シャキシャキ剤」
(主に「フマル酸」「乳酸カルシウム」、
酸性の「ポリリン酸ナトリウム」など)
野菜を「シャキシャキさせる」ために
使われる添加物です。
【4】「切り口の変色防止剤」
カットした野菜の切り口の変色用に用いられます。
「バナナの黒ずみ防止」にも使われるものです。
【残念な真実③】
思ったほど「量」も「栄養」もとれない
そもそもレタスは100グラム
(一玉の4分の1程度)とっても、
「食物繊維」は1グラムちょっと、
「ビタミンC」は5ミリグラム程度です。
ビタミンCは水に溶けやすいので、
それも洗浄の過程で失われて
しまっているかもしれません。
それより、「かぼちゃの煮物」や
「ほうれん草の煮びたし」などの
緑黄色野菜のほうが、
はるかに栄養価が高いのです。
【残念な真実④】
野菜の「味」と「風味」が減り、
「ドレッシング」で食べている
キャベツの千切りなどシャキシャキして
食感はいいけれど、キャベツ本来の甘さや
香りは飛んでしまっているように、
私には思えてなりません。
非常によく売れているという
「カットネギ」など、
ネギの風味や香りがしません。
昨今では、ドレッシングをかけないと
食べられない野菜、食べられない人も
増えているようです。
「野菜を食べている」というより
「ドレッシングを食べている」かのように
ドレッシングをかけまくっている人をよく見かけます。
「ドレッシングの濃い味」で食べれば、
「素材の味」はごまかされてしまうからです。
これは「焼き肉」と同じ構図だと私は思います。
激安焼き肉店の焼き肉のタレは、
やたら濃い味ですよね。
これで食べれば味がごまかされて、
安い肉もそれなりにおいしく食べられてしまう。
「肉本来の味」ではなく「タレの味」で
食べている感じです。
市販のサラダの多くも、
これと同じだと思えてなりません。
「野菜の味と風味」が減っている結果、
「ドレッシングの味」で食べざるをえない
という状況が生まれているのではないでしょうか。
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サラダは、加工度が低いから、
自分で作ろうと思えば、作れる食品ですし、
僕はもうドレッシングも買っていません。
ドレッシングも自分で作っています。
栄養がないコンビニやスーパーの
サラダを買って食べるのは実に
お金の無駄です。
外食産業はとくに「手間代」です。
他人がしてくれた(作ってくれた)ものに
お金を払うくらいなら、少しは自分で
時間をかけて、栄養があるサラダを
自分で作って自分の健康を守りたいですね。
END