コロナになって3年目に突入しました。
「コロナのせいで」と捉えるのか
「コロナのおかげ」と捉えるのか
この違いは大きいです。
今、精神的に余裕がない人は
本当によくわかります。
多くの人がイライラしています
多くの人がピリピリしています。
また、戦争も起きていて、
日本も全く他人事ではありません。
そんな今だからこそ、
読んでほしい素敵なお話があります。
大阪大学で開かれた
「平和のための集中講義」において、
奥本京子氏が話したお話が素晴らしいです。
「単眼複眼」『朝日新聞』2003年5月23日夕刊
【対話による問題解決】
「2人1組になり、1人が自分の
片手を固く握ってください。
もう1人は、それを開いてみてください」
教室の中がざわめいた。
しばらくして奥本は言った。
「『手を開いてください』って、
言葉で言った人いますか」
奥本はいう。
「なぜ力ずくでほどこうとしたのですか。
平和的手段で紛争を超えるには、
対話して相手と関わることや相手への
想像力、創造力が必要なのです」
対話によって解決できることは
日常でもたくさんあります。
たとえば・・・
家にあと1つしか玉子がなかった場合、
姉と妹がその1つを欲しさに
喧嘩しているとします。
でも、母が間に入ってそれぞれに
なぜ玉子が欲しいか聞いてみたら
こんなケースもありそうじゃないですか?
姉「ケーキを作るから」
妹「丼ぶりにトッピングしたいから」
つまり姉はメレンゲ(卵白)が欲しくて
妹は黄身(卵黄)が欲しかったわけですよね。
こうやって、対話すれば解決できるんです。
世の中を見渡していても「どうしたいの!?」
って不思議に思う人もいます。
怒りたくて怒っている人や
許す気がないのに謝らせようとする人です。
力ずくで解決しようとするのは
簡単ですし、一見、即効性もあります。
でも、それは一時的な解決でしかないことは
誰もがわかることでしょう。
それに対して、対話による問題解決は
手間も時間もかかります。
めんどくさいと思うこともあります。
でも、
めんどくさいことに向き合えない人って
大体、めんどくさい性格をしています。
単刀直入に言うと、「もういい!」
って言って話し合いを放棄する人です。
全然良くないですね。。。
そもそも「もういい!」って言う人は
自分が何にイライラしているのか
わかっていない人が多いです。
自分がそうだったら、
相手はもっとわからないですよね(笑)
「どうせ言ってもわからない」
「何回言ってもわからない」
っていう人も、全然言い訳になっていません。
自分に自信がなく、放棄しているだけです。
愛ある深い人間関係を築くには
対話が必要不可欠です。
友達同士、恋人同士の喧嘩を見ても、
対話ができない幼稚な人が一方的に
自分の話したいことだけ話して
聞く耳は持っていません。
対話っていうのは、
言いたいことを言い合うのではなく
言いたいことを聞き合うことです。
相手の言いたいことを聞く姿勢や
意思表示を相手にできていますか?
END