今春入学者が定員割れした四年制の
私立大は46.4%に当たる277校で、
前年度より15.4ポイント(93校)
増えたことが28日、
日本私立学校振興・共済事業団の
2021年度調査で分かりました。
いよいよ大学経営が少子化で
成り立たなくなってきました。
ここ最近で、若者の数は、
減り続けているのに
大学の数は増え続けています。
つまり、大学はれっきとした
ビジネスになっています。
内閣府の資料によると
1966年、18歳の人口は249万人いました。
※1948年生まれの人(団塊の世代)
1992年は18歳の人口が205万人いました。
※1974年生まれの人(団塊ジュニア世代)
そして、リクルート進学総研によると
2021年の18歳人口は、114万人
つまり、18歳人口は
1966年 249万人
↓ 18%減少
1992年 205万人
↓45%減少
2021年 114万人
約半分になりました。
数の多い大学が少ない人を
取り合うわけなので、そりゃ、
大学経営は厳しいですね。
でも、学生からすると、
進学率は上がります。
だって、余ってる大学は
いくらでもあるわけですから。
ただ、4年間も時間があるわけなので、
何のために、何を勉強するのか、
本当に考えないと、時間とお金の
無駄遣いになってしまいます。
最近の、大学生の話を聞いていると、
「学費、返してあげて~」って、
思うような授業しかされていません。
1、2年生の子たちは
辞めてもいいって思いますし、
これから大学へ進学する子も
考え直してもいいとすら思います。
けっこう、生涯賃金を考えて、
「大卒」という称号欲しさに、
とりあえず、大学を出ておけば・・・
という人もいますが、
あまり、学歴は関係なさそうです。
労働政策研究所の資料によると
2018年の生涯賃金は以下の通りでした。
<男性の場合>
高卒:2億5800万円(42年間)
大卒・大学院卒:2億9270万円(38年間)
男性で、高卒と、大卒の違いは
1.13倍しか変わりません。
ボーっとした4年間を過ごすなら、
早く社会人になって、スキルアップを
目指す方がいいのかもしれません。
ちなみに、アメリカは1.6倍以上
みたいなので、やっぱり日本は、
そこまで学歴社会ではなさそうです。
社会人になって問われることは
学歴ではなく、「学力」です。
OECD(経済協力開発機構)が実施した
PIAAC「国際成人力調査」では、
衝撃の発表がありました。
・日本人のおよそ3分の1は日本語が読めない(正しく読解できない)
・日本人の3分の1以上が小学校3~4年生以下の数的思考力しかない
・パソコンを使った基本的な仕事ができる日本人は1割以下しかいない
・65歳以下の日本の労働力人口のうち、3人に1人がそもそもパソコンを使えない
この事実を受け止めて、
社会人も学生も、何に時間を使うのか、
ちゃんと考えていきたいですね。
お時間や興味がある人はこちらも
読んでみてください。
保険と税金で損をしている人たち
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