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地方銀行の崩壊で起こる未来予想

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昨日(10日)青森銀行みちのく銀行
経営統合に向けた協議に入ることで
調整しているというニュースがありました。

両行は長年ライバル関係にあったわけですが
手を組んで、一緒にやっていくということは
それだけ地方銀行の経営状況が厳しい証。

今年1月、福井県を営業基盤とする
「福井銀行」が「福邦銀行」を
子会社化する方針を発表したほか、
今月1日には三重県の「三重銀行」と
「第三銀行」が合併して「三十三銀行」が
発足していますね。

今後、地方銀行はどうなっていくのか、
地方銀行が与える影響は何なのか、
考察していきたいと思います。

地方銀行は厳しい現状

新型コロナウイルスの被害拡大で
多くの業種が苦境に立たされる中、
今じわじわと存在感を増しているのが、
地方銀行(地銀)など地域金融機関です。

今、地域金融機関は「瀕死状態」です。

金融庁の報告によると
地銀の場合、2019年3月決算で
全105行の4割を超える46行が本業で赤字。
うち27行が5期以上連続の赤字です。

ちなみに、
翌年の2020年9月中間決算では
新型コロナウイルスの感染拡大で
融資先の経営が打撃を受け、
貸し倒れに備えた与信費用が膨らみ、
地方銀行102行(単体ベース)の
純損益は6割に当たる60行で
減益か赤字を余儀なくされました。

102行の純利益の合計は
前年同期比11,4%減の3993億円

 

 

苦境の最大の原因は、
地域の人口と企業が減少し、
融資先がなくなっていることです。

更に2013年から続く日銀の金融緩和で
金利が消滅し、ベースとなる預貸取引で
収益を上げられなくなったことが、
追い打ちをかけています。

つまり、人口減少による経済規模の縮小
融資の減少と低金利による
利ザヤの縮小ってことですね。

 

メガバンクでさえも厳しい

2017年のデータにはなりますが
メガバンク大手3行の実績は
以下の通りです。

○三井住友フィナンシャルG
2017年9月期決算は前年同期比
△40.4%の3,053億円。
最終利益は前年同期比17%の増益ですが、
本業では年年度比40%以上の減益。

○三菱東京UFJフィナンシャルG
業務純益は前年同期比△13.3%の4,422億円
グループの最終利益は
27.8%増の6,269億円となり、
3大メガバンクの中で最終利益は唯一の増益

○みずほファイナンシャルG
2017年9月期決算の業務純益が
前年同期比△40.5%の1,807億円、
最終利益も前年同期比△11.5%の3,166億円

グループ全体で利益を
上げているのは証券業務など。

つまり、お金を預かり融資を行う、
送金を行う、などの本業では
利益を出せていません。

メガバンク3行に共通しているのは
①店舗の統廃合
②店舗のIT化、未来化
③人員の配置転換または削減

マイナス金利や超低金利時代の中、
これまで投資信託や保険商品、
カードローンによって収益を
上げてきましたが、今後は、
そのようにして利益を上げることが
難しくなっていきます。

だから最近でも全国各地で、
生き残りをかけた合従連衡・再編が
進められていますよね。
(FG=フィナンシャルグループ、カッコ内は発足年)

九州FG(2015)=肥後+鹿児島

コンコルディアFG(2016)=横浜+東日本

めぶきFG(2016)=常陽+足利

関西みらいFG(2018)=近畿大阪+関西アーバン+みなと

東京きらぼし(2018)=八千代+東京都民+新銀行東京

第四北越FG(2018)=第四+北越

ふくおかFG(2019)=福岡+熊本+親和+十八

 

また、フィンテックの登場によって
銀行の立場そのものが
危うくなっていくと思います。

今後はブロックチェーン技術の
普及によってさらに銀行の存在意義は
希薄なものになっていくでしょうね。

銀行のライバルはIT業界です。

 

金融機関が破綻したらどうなるか

 

更に、この八方塞がりの地域金融機関に
突然降って湧いてきたのが、
新型コロナウイルス対策の緊急融資です。

昨年3月、麻生太郎財務相は
民間金融機関に対し、中小企業の、
資金繰りに対応するよう要望しました。

それを受けて、いま全国の金融機関が
緊急融資制度を導入しています。

ただ、冷静に考えればわかりますが
緊急融資に殺到するのは、
すでに資金繰りに困窮し、
返済能力が疑わしい限界企業です。

国内で感染が再拡大しており、
地元企業の業績が悪化すれば、
地銀の収益も一段と厳しくなります。

緊急融資で延命できたとしても、
将来、返済不能になり、金融機関は、
大量の不良債権を抱え込む可能性が
高いのは間違いありません。

要は、銀行からすると、
貸したけど、返ってこないわけです。

地域の中小企業・零細企業はもともと
体力が弱く金融機関に日々の
資金繰りを依存しています。

金融機関が破綻すると、
連鎖的に倒産します。

すると、地域に失業者が溢れます。

個人融資の返済が滞って、
さらに不良債権が増え、
さらに金融機関が破綻し……。

この悪循環が始まると、
ただでさえ衰弱している地方経済は、
壊滅的な状態に陥ること確実です。

銀行が破綻していくと企業の倒産をも、
招いていってしまいます。

新型コロナウイルスの被害拡大から、
今後、リストラで職を失う会社員が
増えるでしょう。

厚生労働省は4月13日に発表した
新型コロナウイルス感染拡大に関連する
解雇や雇い止めは、4月9日時点で
見込みを含めて累計10万947人でした。

でも、それが今後40万人以上の失業者が
発生するという試算もあります。

今、職を失っていない人でも、大半は、
ボーナスはかなり減額されていますよね。

企業の売上が下がったら、ふつう、
給料は下がるんです。

でも、ボーナスは下がっているけど
毎月の給料は減っていないから、
危機感を持てずにいる人もたくさんいます。

自分で気付いて、自分で対策を、
とっていきたいものですね!

 

END

 

-経済

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