大人になって、絶対に取得しないといけない
スキルは「自分の機嫌は自分で取る」だと
思うんですが・・・
特に、アンガーマネジメントについて
学んできている人がほぼ居ないと思います。
つまり、怒りの感情を上手に扱うための
心理スキルです。
怒りは『第二感情』と呼ばれます。
その奥には、『わかってもらえない悲しさ』
『軽んじられたような悔しさ』
『ないがしろにされた無力感』といった、
もっと繊細な気持ちが隠れています。
約束を破られた
→自分が軽く扱われたと感じた
→怒り
順番抜かしされた
→不公平さを感じた
→怒り
といった感じです。
ですから、怒りが出るときは、
『私はもっと大切にされたい』
『ちゃんと見てほしい』
という心の叫びのようなものです。
特に、真面目で責任感の強い人ほど、
『このくらい我慢しよう』と、
小さな不満を我慢でやり過ごす
傾向があるんですよね。
でも、それが少しずつ積み重なり、
一定のラインを超えたときに、
一気に感情が爆発してしまう
という構造になっているわけです。
だからこそ、小さな不満ほど、都度、
話すことが大切な感情コントロールです。
ここでいう『話す』とは、
相手を責めることではなく
『私はこう感じました』と
自分の気持ちを落ち着いて伝えること
柔らかいトーンで言葉にすることにより、
感情の蓄積を防ぐことができます。
感情で話すんじゃなくて
感情を話すんです。
親が子の帰りが遅いときに
「何時だと思っているんだ!」と
感情で話すんじゃなくて
「何かあったんじゃないかと心配したよ」
と感情を話すんです。
カップルだと・・・
デートで遅刻してきた相手に対して
「何してたん!遅い!」じゃなくて
「寂しかったよ、連絡くらいしてほしかった」
といった感じです。
『怒り』は攻撃に見えやすいですが、
『伝える』は対話の入り口です。
『あなたが悪い』ではなく、
『私はこう感じました』と対話にすることで
相互で誤解が解けること、
相互で理解することが可能になります。
感情的にならないことが
“成熟”だと思われるかもしれませんが
本当の成熟っていうのは
『感情があっても、それを丁寧に扱い、
誠実に伝えられること』だと思います。
要するに『伝え方』の問題ということですね。
伝わらない感情を怒りという表現でぶつけても
『なんかめっちゃ怒ってるな』くらいの
情報しか伝わりません。
それでさらに不満が蓄積されるという悪循環。
『伝え方』を『話』にシフトすることによって
その葛藤は解決できますよ(マジで)
感情コントロールとは、
我慢することではありません。
むしろ、我慢のしすぎが
コントロールを難しくします。
だからこそ、小さな違和感、不満ほど“話す”
それが自分を大切にし、
相手との関係をこじらせないための
最も効果的な習慣です。
※相手が感情的になっていたり、
ヒステリックになっている時は話さないこと
怒るのは自分の知恵の足りなさを
認めているようなものです。
相手がどのようであっても
自分は〝美しく話す〟ということは
すごく勇気が要る時があります。
でも、それを実行しない限り、
美しい言葉を相手から聞くことは
できないんですよね。
そして、とにかく、
事実と解釈を分けて考えることです。
主観はビックリするくらい自分に都合のいい
解釈しかしないから主観だけで
行動してしまう人は自分の欲望に
抗(あらが)えない人です。
そんな主観の暴走を食い止めるために
客観視があるのであって主観よりも
客観を優先するのが誠実な人です。
END