2月4日に開幕した北京2022
冬季オリンピック競技大会に
フィギュアスケート日本代表として
出場した羽生結弦選手。
今大会ではソチオリンピック2014、
平昌オリンピック2018に続く
オリンピック3連覇がかかっていました。
結果は、倒れてしまったし、
表彰台にも登れませんでしたが
僕の中では誰よりも輝いていました。
男子で94年ぶりの五輪3連覇が懸かる状況で、
4回転ルッツや4回転フリップなどに
力を入れて練習し、それを本番で滑れば、
おそらく、確実に金メダルを獲れていたのに
彼は夢に描き続けたクワッドアクセル
(4回転半ジャンプ)を選択しました。
メダルを獲るために滑っているのではなく、
スケートの素晴らしさを世界に届けるために、
見る人の心を勇気づけるために滑った
羽生選手に心から感謝と感動を覚えます。
彼の生き方、信念を表現する
彼のスケートはスポーツを超え、
芸術を超え、人の心を打つものです。
彼は確実にオリンピックを変えましたね。
結果主義の方向にあったオリンピックを
プロセスの重要性、挑戦することへの
価値を改めて教えてくれたように思います。
本当にリスペクトでしかありません。
インタビューでも、発する言葉から、
生き様が伝わります。
羽生結弦(フィギュアスケート)その“ことば”の先に
【NHK】北京オリンピック・パラリンピック2022より
「限界と決めつけている自分を越えたい」
「誰も跳んだことがないんですよ。誰もできる気がしないと言っている。それをできるようにする過程は、ひたすら暗闇を歩いているようなもの」
4回転半ジャンプを跳べた自分に早く出会って、その時の感覚だったり感触だったり、自分の夢がかなった瞬間の達成感だったり、そういったものを早く味わいたい
「アスリートが持つ力、またその裏にある努力だったり、夢だったり、そういったものは本当にすばらしい。僕自身もそういう機会で何かを感じてもらえるような存在でありたい」
人の心を動かすのは、
不安だけど、自分で殻を破る姿勢や
本気で夢を叶えようとする姿だと
羽生結弦選手を見て思いました。
唇を噛みしめてきたり、
本気で努力してきた人の言葉は
深みが全然違います。
やっぱり、「何を言うか」よりも
「誰が言うか」ですね。
僕も説得力がある言葉を
発したいわけではありません。
でも、発する言葉に
説得力があってほしいです。
そのためには、どう生きるか。
メダルを獲ることが目的の他選手と
人に感動を与えるために
メダルを獲ることは手段でしかない
羽生結弦選手。
目的が全く違いますね。
使命を全うしようとした
彼の姿に心から拍手を贈りたいです。
羽生結弦選手、本当にありがとう!
END