水槽の真ん中に透明な
ガラスの仕切りをつくり、
一方に数匹のカマスを入れ、
もう一方に、
カマスのエサになる小魚を入れた。
カマスはエサを食べようとして、
突進するものの、ガラスの仕切りに、
ぶつかっては跳ね返される。
何度も何度も繰り返すうちに
とうとう諦めてしまった。
その後、透明なガラスの仕切りを
取り除いてもカマスは決して、
小魚のいる方へは行こうとしなかった。
しばらくしてから
新入りのカマスを水槽に入れた。
すると、何も知らない新入りは、
一直線に餌に向かって突進した。
それを見ていた古株のカマスたちは
「あの餌は食べられるんだ」
ということに気付き、
先を争って、餌に向かって突進した。
米国の心理学者
マーティン・セリングマンが発表した
「学習性無力感」
というものがあります。
これは努力を重ねても望む結果が
得られない経験や状況が続くと、
「何をしても無意味」に感じてしまい、
努力を放棄してしまう状態です。
これがヤバいのは、
そういう人を見ているだけで、
経験していないその人も疑似体験として
伝染してしまうことです。
こういう無気力状態に陥っている組織に、
活をいれるのは、その組織に異質な、
新しい人材を入れることが大切!
ということをこの話は
教えてくれていますね。
成長していない時って、
同じ人とばっかり、もしくは、
成長していない人とばっかり
会っていることが多い。
最初、居心地は悪いと思うけど
自分よりも成長している人や
新入りのカマスのように
既成概念がない人と絡むと
メンタルブロックが外れていく
そんな風に思っています。
END