「教育」と「飼育」って何だろう？
と最近よく考えます。
ぼくが定義する教育は、
自己肯定感を最大限に高め、
人が生きてくための原理原則を伝え、
人を幸せにし、世界平和に貢献するもの
そのために必要な考え方と知識を
身に付けてもらうことだと考えています。
つまり、教育の目的は…
自分で生きる力を養う
生きる力は常に誰かに依存して
お伺いを立てるのは違いますよね？
そして、教育では、
「教えること」と「教えないこと」の
線引きが大事だと思っています。
たとえば・・・
🔵教えること
・目的と目標
・あり方
・考え方
・実務マニュアル
🔴教えないこと
・上記以外
文字数、デザイン、キャッチコピー
図をどうするか、どこに貼るか、など
教えて、育むことが大事です。
でも、教えることはするけど、
育むことをしない人があまりにも
多いように感じます。
教育ではなく、飼育をされてきた人は、
考え方を教えてもらってきておらず、
管理されてきたので、自分で考えられません。
だから、飼育された人は
メンタルでやるんです。
モチベーションに頼るんです。
飼育されてきたから。
でも、教育されてきた人は
モチベーションでやってないんです。
考え方でやっているんです。
飼育されてきた人は
一時的に問題を解決します。
だから、やり方を聞きます。
教育されてきた人は
根本的な課題を解決します。
だから、考え方を聞きます。
飼育している人は魚を与えます。
教育していいる人は釣り方を教えます。
でも、もっとレベルが高い人は
釣竿の作り方を教えます。
そして、教育には、
教えない教育もすごく大事です。
なぜ、教えない方がいいのか・・・
そこには４つの理由があります。
①自分で考える力を奪わない
②一人前に育てるため（自立）
③失敗したときに反省できる
（人に言われたことは反省しない）
④スピードが出せる
（自分で意思決定ができる）
あと、人材育成で大切なことは
「教えない・叱らない・やらせない」こと。
「教えない教育」と「やらせない指導」が
自立した人間を育てると思っています。
これまで何百年も続いた指導法は
教えて、やらせる方法です。
その教育方法では、結果、
依存体質の人間を生み出してしまいます。
最も大きなデメリットは自分で決められない。
失敗を恐れ、チャレンジできない。
という人間になることです。
で、教育で最も大切なことは
失敗を経験してもらうことです。
そもそも、人は「失敗は悪いこと」だと
刷り込まれている可能性があります。
教える側も失敗することを
避けて育てられた人だからです。
「失敗」はなぜ、悪いことなのでしょう？
それは、誰にとって悪いことなのでしょう？
そうです！
教える側の「欲求」を
満たさないことだからですね。
教えたことがちゃんとできなければ、
教えた人が満足できないからです。
失敗した部下や子どもに対して、
眉をひそめたり、不機嫌な顔をします。
言葉よりもその表情や態度を見て、
教えられる側の深層心理には、
「絶対に失敗はしてはいけない」
と刷り込まれていくのです。
その結果、失敗はしない人が育ちますが
その人は言われたことしかやらない、
チャレンジをしない人になってしまいます。
教えてしまう理由は３つあります。
①失敗させたくない
・お客様のため(粗相があってはならない)
・本人のため(落ち込まれたくない)
・教える側のため(上司に怒られたくない)
②待ちたくない
・できるだけ早く結果がほしい
③教える人の勘違い
・教えるものだ
・親切心
・よく思われたい(自己顕示欲)
人が自分で立ちあがろうとするときや
自分で気づいたときしか成長しないんですよね。
たとえば、もし、子どもがおねしょをしたら
あなたはどんな表情、態度をとりますか？
「誰でも失敗はあるから、大丈夫よ！」
と慰めますか？
それはやってはいけません。
何の役にも立たないからです。
「あなたは失敗したのよ！」と
教えているようなものです。
答えは、普段通りにしていればいいです。
その出来事はただのプロセスであり、
そこから本人が何かを気づき、
次への改善を考える機会にしか過ぎません。
騒ぎにしてはいけないです。
振り返りができる「時間」を持てるよう、
そっとしてあげることが一番の「支援」です。
もし、次の日、また失敗したらどうしますか？
そう、何もしなくていいんです！
本人が自分で立ちあがろうとする
「努力」を見守るべきです。
赤ちゃんが立ち上がろうと
努力している時、
転んで怪我をしたからといって、
「もう、危ないから、私がずっと、
おんぶしてあげるから」と助けたら、
その子は大人になっても歩くことができません。
人は失敗から立ち上がる時に学ぶんです。
「教えない・叱らない・やらせない」教育を
ぼくも30代になって実践しています。
相手の成長を願うなら、
相手に反省を求める前に、
相手が自分を振り返り、
じっくり考えることができる「時間」を
与えてあげることが一番の支援であり、
教育だと気づいたので、ぼくは、
質問をよく投げるようになりました。
考えてもらうには次の5つを
口癖にするといいと思います。
①なぜそうするの？
②なぜそうなってるの？
③なぜそう考えたの？
④あれ見てどう思う？
⑤君だったらどうする？
世間からいくら拍手喝采をあびようとも、
結局、「自分らしく生きている」という
実感が得られなければ、
何の意味もありません。
世間の常識や誰かが敷いた
レールの上を走るんじゃなくて、
自分で考えた道を自分の足で
歩んでいるという実感。
ここに人生の大きな喜びがあると思っています。
動物園の動物は飼育員に依存していますよね。
動物園のライオンがケニアで野生の環境に
放り出されたら、絶対に死にます。
獲物の捕り方を教えてもらっていないし、
観たこともないからです。
学校のエグいとこは
・お金の稼ぎ方を教えてくれない
・税金の仕組みを教えてくれない
・保険の仕組みを教えてくれない
・社会の仕組みを教えてくれない
・人脈の作り方を教えてくれない
・生きていくのに本当に
大事なことを教えてくれない
早く自分で勉強する習慣を
身につけておかないといつまでも
搾取される人生になっちゃいます。
いいですか？
考えて生きていかないと
生きたように考えるようになりますよ。
考えずに歳を重ねていくと
考えられない大人になりますよ。
ーーー
去年からずっと言い続けていますが
「東大よりも世界に近い学校」という本
読んだことない人は
絶対に読んだ方がいいですよ。
こんな教育を受けたかったな~って思うし、
自分の主体性の無さに気付くと思います。
END
