やりたいことがわからなくて
モヤモヤしている人に向けて書きました。
やりたいことがないのは悪くない
若い子たちに「やりたいこと」や
「将来の夢」を聞く大人がよくいます。
ただ、ぼく個人的には、
「やりたいことを見つける」より、
「やれることを増やす」ほうが
大事だと思っています。
世の中のほとんどの人にとって、
「やりたいこと」は
「今、自分ができること」の
延長でしかありません。
そして、ほとんどの人が
やりたいことがないので
自分のできることの中からしか
仕事を選択しません。
だから、「今、自分ができること」の
範囲が狭い一般的な学生に対して
「やりたいことは何?」と聞いても
大した答えが返ってくるわけがありません。
これはバカにしているんじゃなくて
それが普通だと思います。
「やりたいことは特にないです」
「普通に暮らしていきたいです」
と答えるのが精一杯でしょう。
この答えだけを切り取って
「最近の若者は夢がない」
「欲がない」「面白くない」と
大人たちは嘆くわけですが、
それは早計というものです。
やりたいことを導き出す質問
だから、僕はよく、
「夢はなに?」とは聞かず、
「あと余命が1週間で
100億円あったら何がしたい?」
と聞くようにしています。
余命が1週間という条件を付けるだけで
本当にしたいことが明確になりやすいし、
100億円というお金によって、
金銭的な制限がなくなるからです。
そんな感じで
やりたいことがない若者に、
大金を渡した上で
「やりたいことは何?」
と聞いたらどうでしょう。
「自分の店を持ちたい」
「世界一周したい」
「こんな事業をしたい」
など、やりたいことが
ポンポン出てくるはずです。
人は誰だって知らず知らずのうちに、
自分にも可能な現実的な範囲で
「やりたいこと」を決めてしまうものです。
やりたいことが何1つなかった人ですら、
大金を所持する設定になった瞬間、
選択肢が広がり「やりたいこと」が
どんどん出てくるようになるんです。
つまり「本当にやりたいこと」を
見つけるためには、
自分の「選択肢」を増やして
いくしかないということです。
どうすれば「選択肢」を増やせるのか
どうすれば「選択肢」を増やせるのか、
僕の場合は、以下4つです。
①スキルを身につけて、
できることが増えたとき
②収入が上がって、
金銭的な余裕が出たとき
③独立して自分で時間のコントロールが
できたことで時間的自由ができたとき
④前向きで価値観が合う人と出会ったとき
時間とお金はわかりやすいですよね。
月収が20万円の人と、
月収が100万円の人、
週休2日の人と、
自由に動ける人、
どっちがいい、悪いはありませんが
考えていることは絶対に違います。
月収20万円で週休2日の人は
1週間単位での旅行ではなく、
「今週の週末は何して遊ぼうか?」
だと思います。
もう少し、経済的にキツイ人は
せいぜい今月をどう乗り切るかが精一杯で、
来年のことを考える余裕もないでしょう。
コヴィー博士の言葉にこんな言葉があります。
「人に魚を与えれば、
その人を一日食べさせられる。
だが魚釣りを教えれば、
一生食べさせられる」
これは昔の格言だが、
現代にも通じるものがある。
自分で「川釣り」を出来るように
教えることが私たちの目的なのである。
<出典元>
『7つの習慣 原則中心リーダーシップ』
スティーブン・R・コヴィー (著)
だから、何でも「やってあげる」は
成長機会を奪ってしまうので
かえって、優しくないんです。
これを理解していて、
できることを増やしてあげようと
時に、嫌われる覚悟を持って
鬼になれる人が本当に優しい人です。
とにかく、
・自分でできるコト
・自分で使える時間
・自分で使えるお金
が増えると、おのずと、
「選択肢」が増えると思います。
選択肢を増やすための計画と行動
コヴィー博士の言葉には
こんな言葉もあります。
ほとんどの人は、
すでに第1領域と第3領域の活動で
スケジュールは溢れかえっているのに、
「重要な活動」の時間を見つけようと
絶えず試みている。
重要事項の時間をひねり出そうと、
仕事の予定を変更したり、他人に任せたり、
キャンセルしたり、先延ばしにしたりする。
しかし大切なのは、
スケジュールに優先順位をつけることではなく、
優先事項をスケジュールに入れることなのだ。
<出典元>
『7つの習慣 最優先事項』
スティーブン・R・コヴィー (著)
この言葉の意味、理解できますかね?
要は、多くの人は
すでに決まっている予定の中で
優先順位を決めています。
そして、他人に決められた予定を
スケジューリングするので、
「決まった人生」になっていくわけです。
でも、本当に大事な予定があるなら
先に決めて予定に入れろってことです。
例えば、結婚式とかは先に日付も
場所も決めちゃいますよね?
それと同じです。
俺は独立してから真っ先に
入れる予定は遊びの予定になりました。
でも、独立する前は仕事の予定を
入れてから空いた時間で
遊びの予定を入れていました。
これが実現できたのも
僕が本当に重要なことは何か、
絶えず考え、第二領域のことを先に、
スケジューリングしたからだと思います。
ところが、多くの人は、
仕事でストレスを溜めてしまい、
溜め込んだストレス発散に浪費し、
浪費をするために仕事をしています。
そして、残念なことに、
この超無駄なサイクルに
気がついていない人がほとんどです。
この矛盾に気が付かない限り
永遠に自分でお金や時間を
コントロールすることができず、
ラットレースから逃れられません。
※ラットレース
働いても、働いても、一向に資産が貯まらない状態のこと
だから、もっと、
・お金と時間を何に使うか
・誰と居るか
を見直していきたいですね。
僕は新卒で入社してすぐに、
昼間に会社の名札を首からぶら下げて
ランチを食べにいくためにオフィス街を
集団で歩いている人のようになってはいけない
と思いました。
だから、ピークタイムは仕事をして
並ばずに入れる時間帯に15分で
ランチをして、残りの時間は、
勉強・読書にあてていました。
これは差別ではなく、区別です。
どっちがいいとか、悪いとか、
ジャッジはしていません。
「僕はこうありたい」という
ビジョンがあったので、
そうしている場合じゃないと思いました。
「華金だ~!」って大勢が騒いでいるときも
教えを乞(こ)うために人に頭下げたり、
会いに行ったりもしました。
そうやって、小さな選択を間違えずに
第2領域をコツコツとやってきました。
毎日の予定の中に、
第2領域があるか、
第3領域に追われていないか、
確認していきたいですね。
END